
小学生の子供をもつ親が気になるだろう習いごとの選び方を、アンケート結果等から見えてくる最近の傾向と、子育てを終えた私の経験者としての考えを書いてみようと思います。
小学生の習いごとの選び方
まず、実際習いごとをしている子供が、習いごとをはじめたきっかけとして一番多いのは何かを調べたところ「本人が希望してきたから」という理由が一番にあげられていました。
そしてその次に多いのは「親が通わせたいと感じたから」「お友達が習い始めたから」と続いているようです。
そう考えると一番きっかけが多い「子供の希望」は子供みずから興味を持って自主的に「やりたい」と言って来た習いごとを選んだということになりますね。
そして次はやはり親それぞれの考え方として自分の子供に「やらせてあげたい習いごと」を選んでいるということになります。
そして後は、特別な考えはなかったけれど周りのお友達が習っていて、何となくやらせてみることになったなんて、流れで選んだ人もいるんですね。
そして、今習いごとで一番人気があるのは何か調べたところ
1位 スイミング
2位 ピアノ
3位 英語教室
ひとまず違う分野ごとに分散されている結果ですね。このなかで複数通っている場合や子供の特性に合わせた物をひとつ選んで通わせている場合などあることと思います。
そして新しい流れとして「ダンス」や「プログラミング」への人気が集まりつつあるようです。
上記のことから今通わせている習いごとや親が習わせたいと思っている習いごとは何が多いのかということがみえてきました。
では、あなたの家庭はどう選びますか?
まず、習いごとをはじめたきっかけナンバーワンの「子供の希望」で選びたい場合で、積極的に選ばせたい場合はいろいろな習いごとの体験教室等に連れて行きその中で本人が興味を持ち「やりたい」と希望した物をはじめるという方法があります。
そして、もうひとつはあくまでも自然に本人が何かをみつけて「やりたい」と言ってきたときにはじめさせると言う流れに任せた選びかたもありますね。
では、親が「やらせてみたい」事や「必要と感じる物」で選ぶ場合はどうでしょうか?
この場合も、まずは親が選んだ習いごとの見学や体験に連れて行き、本人が「やってみたい」と言うかどうかが最終的な決め手になるのかなと思います。
なぜなら私の経験から言うと習いごとは「はじめる」ことより「続ける」事の方が難しい場合が多いと感じてきたからです。
そしてその、「続ける」と言うことを親がどう考えるか、その考え方によっても習いごとに通わせる事の意味や習わせ方が変わってきますから、夫婦や自分の考えを確認してからはじめることをおすすめしたいと思います。
こどもが「やめたい」と言ったときどうしますか?
こどもの感性に任せて「やりたい」と言う物はやらせてみる。「やめたい」と言えばやめればいい。と言う場合は、そう深く考える必要もないですよね。これももちろんアリなんだと思います。
本人が本当に好きな物をみつけるための習いごと経験。この場合は、こどもにまかせていればいいでしょう。
では「やめたい」といってもある一定期間は「継続させたい」という思いがある場合、これもわかります。
我が家はこちらの思いがありました。その場合はやはりポイントは「継続」と言うことになってきます。
ある程度は継続させたいという場合こそ、習いごとを選ぶときに「本人がやりたい」と希望するかどうかは重要なポイントになってくると思います。
我が家の子供は「本人がやりたい」と言ってきた習いごとと「親がやらせてみたい」と思ってきっかけを作った習いごと両方経験してきましたがどちらとも共通していることは、はじめる前に、あくまでも本人が「やりたい」と言ったもの。
そして「やりたいならやってもいいけど、始めたら簡単に辞めたらいけないよ。それでもやりたいならやってもいいよ。」と確認してから通い始めていました。ただ正直、これがよかったのか悪かったのかはわかりません。^^;
それは、生きていく上で、粘り強く続けることが大切な時と潔くやめる勇気が必要なときと両方が必要と思うからです。
今のところ就職した子供たちを見ていると継続する時と退く時の区別はできているように見えますが。。。
習いごとの目的はその家庭によって違うと思います。そこをまずはっきりさせてから始めた方が場面ごとの迷いが少なくて済むかなと思います。
習いごとはいつからはじめる?
小学生になり学校生活に慣れた頃。それ以降ならいつでもいいと思います。ただ中には幼児から始める家庭もあると思います。絶対音感をつけさせたいなどの場合はできるだけ早いほうがいいようです。
あとは、幼稚園でレッスンや練習を行っている所もありますよね。スイミングスクールへの送迎があったり教室でのピアノレッスンやバレエ教室、園庭でのサッカー教室など。この場合は子供たちも遊びの延長で楽しく行える場合が多いと思いますから幼児からでもスムーズに始められます。
そして始める時期とは違いますが、9歳から11歳は「ゴールデンエイジ」などと言われスポーツや楽器演奏などでセンス(応用力)が発達する一生に一度の大事な時期と言われています。楽しむための習いごとなら関係ないかもしれませんが、それなりの技術の習得をねらうなら、やはり早めに始めた方がいいと言うことになりますね。
小学生の習いごとはいくつさせる?
これも、家庭ごとの考え方や経済的理由で変わってくるのだと思いますが一般的には1~2つの家庭が多いようです。
習いごと スケジュール
我が家のむすめが小学生の時は、習いごとをしている子が多くて習いごとの曜日がそれぞれ違う子が多かったので遊ぶ友達を探すことも大変で、そのうち学活などで「今日遊べる人は○○公園に集まって下さい」なんて誰かがよびかけて男の子も女の子もとにかく遊びたい子遊べる子が集まってみんなで遊ぶのが流行り、それまであまり一緒に遊ばなかった受験組の子供たちも参加して楽しんでいました。
「中々やるな」と子供たちに感心していました。
子供たちにとっては、勉強も遊びも習いごともみんな貴重で楽しい経験であってほしいと思います。
小学生の習いごとはいくらかかる?
アンケート調査などにより習いごとにかけている費用は1ヶ月1万円前後。という結果が出ているようです。
下に文部科学省が行っている「子供の学習費調査」の最新結果、参照
グラフを貼っておきます。
出典:文部科学省ホームページ (http://www.mext.go.jp/)
「結果の概要-平成26年度子供の学習費調査」(文部科学省) (http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/1364721.htm)を加工して作成
では、様々な習いごとそれぞれの相場はいくらなのでしょうか?調べてみました。
ただ、これも同じ習いごとでもどんな先生の指導をどんな方法で習うのか等によって違いがあることが多く、一般的なコースのものを載せてみます(それぞれトップアスリートをめざす選手コースや音大受験・中学受験をする場合など高度な指導を期待する場合は料金もはねあがってきます。)
また、発表会や模擬テスト、衣装代やユニホーム代、使用する道具やシューズ代、比較的月謝が低い非営利団体主催の場合は試合の出場費用、父母会費等が別途かかる場合が多いと思います。これについては別ページで記事にしたいと思います。
ピアノ 6,000~8,000円(月3~4回)
サッカー 3,000~7,000円(月3~4回)
野球 3,000~(月3~4回)
水泳 6,000~(月4回)
書道 3,000~4,000円(月3~4回)
剣道 4,000~10,000円(週1~4回)
空手 3,000~5,000円(週1)
バレエ 6,000~10,000円(週1)
ダンス 5,000~8,000円(週1)
フィギュアスケート 5,000~12,000円(月4回)
体操 4,000~6,000円(週1)
プログラミング 6,000~12,000円(週1)
学習塾(中学受験・日能研)3年生(国語・数学)週2コマ 10,260円
※学年が上がると金額も上がります。
公文式 1教科6500円(週2回)
英会話 6,000~8,000円(週1)
3,000円~(スカイプ等オンライン使用)
まとめ
どうでしょうか?小学生の習いごと事情が少しは見えてきた気がしますが、詰まるところ家庭の経済事情もそれぞれだし、考え方もそれぞれと言うことで結局「我が家はどうするのか?」ということになると思いますが、かかる費用などもある程度予測してから選択したり始めたりした方がいいかもしれませんね。
小学生で体験した習いごとで将来の職業選択のきっかけになったり、一生の趣味になったり、就職や受験時のアピールポイントになったり、体験したことがどこで身になるかはわかりませんがお金や労力をかけたぶんだけ何かしらの意味はみつかるのではないでしょうか。
wakaba