
母乳のよさがわかってきて産婦人科や保健所などでも推奨されています。では、母乳育児のメリットとは具体的にどんなことなのか?再確認してみます。
私が出産した時は、母乳が見なおされてきたころで様々な機関で、その働きかけが始まった頃でした。
第一子は、出産三日後から母児同室でしたが第二子は24時間後からの母子同室になりました。
こんな風に産後の病院の対応が変化していったのは、母乳の力が研究によりあきらかになってきたからでした。
では、その母乳の力とは具体的にどんなものなのかおさらいしてみます。
母乳育児・赤ちゃんのメリット
産後1週間は初乳と呼ばれる免疫物質がたっぷりの特殊な母乳が出ることは多く知られていますよね。
これは、赤ちゃんにとってとっても大切なお薬と言っても過言ではないもの。
まだ、未熟な赤ちゃんが成長していく過程で赤ちゃんの体を守るママからのおくりものです。
そして、それだけではなく初乳がすんで成乳になっても赤ちゃんの月齢にあわせて成分は微妙に変ってその月齢の赤ちゃんにあっているおっぱいになっていくんです。これはあまり知られていないですよね。
これってすごいことですよね!自然な流れが実は一番凄い。
そして赤ちゃんはおっぱいを吸うことで体の栄養だけでは無くお母さんの愛情という栄養も受け取り安心して眠りにつくことができるんです。
もちろん愛情はミルクでも同じです。だけどスキンシップという面では、母乳の方がすぐれているのはあきらかですよね。
母乳育児・ママのメリット
母乳育児は赤ちゃんのためだけではなくママの体にもメリットがたくさんあることは知っていますか?
赤ちゃんがママのおっぱいを吸うと子宮収縮がうながされ産後の回復が早くなる、そして体脂肪が母乳の分泌に使われるため減量効果もあるんです。
妊娠中、体脂肪がつきやすくなるのも、その準備のためでもあるかもしれませんね。
とっても理にかなっています。
母乳育児で食べるモノにも気をつけることもストレスと考えずにダイエットと考えれば気持ちも前向きになれそうです。
ママのおっぱいを吸うことで愛情を強く感じ取る赤ちゃん、でも、おっぱいを吸われているママも幸せを感じるホルモンが脳の中に作り出されます。
母乳育児のデメリット?
母乳について調べていたら「両親にアレルギーがある場合は母乳よりもミルクがいい?」というお話しをみつけて驚きました。
このアレルギーと母乳についての関係や統計を詳しく載せているサイトをみつけたので貼っておきます。
母乳育児支援ネットワーク(http://bonyuikuji.net/?p=525)
ダイオキシンの問題は厚生労働省の関連審議会での発表資料でみつけました。
ダイオキシン類健康影響評価特別部会報告
(8) 母乳栄養児におけるダイオキシン量
母乳栄養児は人工栄養児に比べて、明らかにダイオキシン量が高い(20 vs. 5 ppt TEQ)。母乳栄養児の年間ダイオキシン平均摂取量は、成人の摂取量より明らかに高い(92 vs. 1 pg-TEQ/kg/day)。しかし、乳児の急速な体重増加及び脂肪の増加、母乳中のダイオキシンの経時的減少により、体内負荷量は決して大きな差を生じない。
母乳栄養児は人工栄養児に比べて、発育に必要な一時期、高いレベルのダイオキシン類を摂取するが、母乳栄養の利点はWHO、米国小児アカデミーなどで認められており、その利益(benefit)は危険(risk)を上回るものである。出典:ダイオキシン類健康影響評価特別部会報告(http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s0012/s1226-1_13.html)
母乳が危険というフレーズでミルク購入へ誘導するという事も考えられなくもないので気をつけて下さいね。
通常のミルクは乳製品ですから、乳製品のアレルギーを起こす可能性はあります。
我が家は実際ミルクを飲ませて反応が出ました。
そんな場合、牛さんのお乳より人間のお乳の方が体に負担が少ないことは想像できますよね。
牛乳アレルギーが判明した後は完全母乳で問題なく改善しました。
牛乳アレルギー遺伝の可能性が高いけれど、事情があって母乳があげられない人は、このアレルギー予防用のミルクを使用してみるといいかもしれませんね。
母乳のメリットまとめ
今回は、母乳のメリットを具体的に簡単にまとめてみました。
良いことずくめの母乳育児ですが実はうまくいかなくて悩むママが多いのも事実です。
いいことはわかっているけどうまくいかない。
乳腺炎、母乳不足、睡眠不足、疲労感。。。そんなママが多いのも現実です。
こんなにいいものだから正しい知識をみつけてチャレンジしてみて、それでも駄目ならミルクという選択もありです。
私が完全母乳を続けられたのは、楽だったから、哺乳瓶の消毒もいらないし、ミルク代もかからない。
だけど母乳を「楽だよね」と感じられないママもいますよね。
完全母乳が楽にできたママは、たまたま母乳と相性が良かった場合も多いのでは無いかと思います。(もちろん中には努力で乗り切った人もいるとは思います。)
母乳育児ができないからといって、駄目なわけでは全くない。むいていなくても仕方ない。
それも頭に入れつつ、気楽に取り組むことも母乳育児を続けるコツだと思います。
目 次
1. 母乳を増やすコツを試してみよう!その重要な3つのポイントは
2. 母乳のメリットとは?赤ちゃんだけじゃないママの産後痩せにも最適